国道一号線

東海道と言えば、かつての五街道の一つです。

江戸の日本橋を起点に、今日の三条大橋に至る約492キロの巨大な街道。

現在の国道1号線(第2京浜)としても知られています。

しかし、そんな巨大な街道にも弱点がありました。

太平洋の浜沿いに走る東海道は、「うみつみち(海道)」とも呼ばれました。

そのため馬入川(相模川)や大井川をはじめ、天竜川、安倍川、富士川、酒匂川、多摩川、江戸川など河口付近の幅の広いところを渡らなくてはなりませんでした。

川を渡る川越賃も安くないし、大雨で増水でもすればお手上げでした。

その間、宿に払う費用もバカになりません。

東海道を通ってお伊勢参りに出かけた旅人の中には、お金を使い果たしてしまって、帰路に物乞いをしながら旅を続けた人もいたといいます。

そんな困難を伴うだけに、旅人の中には山越えは多くても、河川によって切断されない中山道を選んで旅をする人も多かったといわれています。

東海道は意外に使われていなかったのです。

ただし、多くの大名に参勤交代のための主要路として利用されたというのも事実です。

街道沿いの宿場などが整備され、その繁栄が国道1号線に至る経緯ともなりました。